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乾留釜 2経路

残渣棟
乾留釜 反転機
乾留式油化リサイクル設備では、廃塗料・廃油・廃プラスチックなどを無酸素状態で加熱し(乾留)、油脂分を分解蒸発させ凝縮(液化)することで油分として回収します。また凝縮しなかった炭化水素他のガスを乾留用の熱源としてリサイクルします。
設備フローに従い処理工程を説明します。


廃棄物は乾留釜でバッチ乾留処理されます。乾留釜は2基あります。1基が乾留中に他の1基への投入や排出、加熱冷却が行われ、装置全体の余熱、冷却時間が割愛されるため、効率よく乾留処理ができます。
まず、乾留釜に投入された廃棄物は、無酸素状態で加熱されます。加熱源は熱風発生炉からの熱風です。
(バッチ式処理方法の特徴であるシール性の良さが、外部からの空気の漏れ込みや生成ガスの漏洩を防止しています。)
無酸素状態下では、ダイオキシン類の生成条件が成立しませんので、ダイオキシン類の発生もほとんどありません。
釜内が乾留温度に達すると廃棄物の熱分解が起こり、脂分を含んだ熱分解ガスが発生します。熱分解ガス(以下生成ガス)は乾留釜を出て、ガス冷却層で油分を凝縮、分離されます。
油分のなくなった生成ガスの一部は加熱器によって燃焼ガスから熱を受け取り、再び乾留釜に入って廃棄物を内部から効率よく加熱します。
循環ガスによる加熱により、従来バッチ式乾留の上限といわれていた5㎥/バッチの2倍にあたる10㎥/バッチを可能にしました。
採算ラインの2回/日以上も循環ガスによる加熱で実現します。
また、循環ガスは生成油ベーパのキャリアガスとしての効果も大きく、自然対流方式では70%までしか回収できなかったベーパも90%以上回収し、生成油の回収率を向上させています。
(逆流防止器へ向かった生成ガスが逆流防止器通過後に逆流することはありません。)

解体現場から発生する廃棄物は、そのほとんどがリサイクルが可能です。
当社では、自社所有の広い中間処理場で、様々な廃材にあった作業を行い、資源の再利用100%の実現を可能にしています。


入口

受付

全景
がれき処理場

一次破砕
コンクリート破片を

2
クラッシャーに投入し破砕します。

3
木くず処理場

破砕処理
建設現場などから出た廃木材を、自走式木くず破砕機により処理しています。

再生処理
チップ化されます。

保有機械 | がれき破砕機 ZR950JC |
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収集運搬車両 | 10t 6台、7t 2台、4t 2台、3t 3台、2t 1台 |

油圧ショベル

自走式クラッシャー
